「AutoCADとAutoCAD LTって何が違うの?」
「これからCADを導入したいけれど、どっちを選べばコスパが良い?」
建築や製造、土木などの設計現場で業界標準となっているAutodesk社の「AutoCAD(オートキャド)」。導入やプラン変更を検討する際、かつて定番だった廉価版の「AutoCAD LT」との違いについて調べる方は非常に多いです。
しかし、これから導入を考えている方が絶対に知っておくべき重要な事実があります。
実は、AutoCAD LTはすでに新規販売を終了しています
この記事では、旧AutoCAD LTと現在のAutoCADの決定的な違いを整理した上で、2026年現在、私たちが選ぶべき最適なプランや、コストを抑えられる強力な代替互換CADについて徹底解説します!
1. 【重要】AutoCAD LTは新規販売終了!現在の製品ラインナップは?
オートデスク社は、2021年6月をもって「AutoCAD LT」の新規サブスクリプション販売を終了しました。
現在、既存のLTユーザーが更新する場合を除き、選択肢は大きく分けて以下の2つの現行プランに統合されています。
AutoCAD(標準プラン):
かつての「AutoCAD LT」に近い価格帯まで引き下げられつつ、2Dだけでなく3Dモデリング機能も標準搭載された非常にお得なプランです。
AutoCAD Plus(旧称:AutoCAD including specialized toolsets):
標準のAutoCADに加え、建築、機械(Mechanical)、電気(Electrical)など、業種別の専門ツールセットがすべて使える最上位プランです。
2. AutoCAD と 旧AutoCAD LT の決定的な違い(機能比較)
かつてのAutoCAD LTと、現在の標準版AutoCADの最大の違いは「3D機能」と「カスタマイズ性」にあります。
| 比較項目 | AutoCAD(現行・標準) | 旧 AutoCAD LT(販売終了) |
| 作図環境 | 2D + 3Dモデリング対応 | 2D作図専用(3D不可) |
| API・自動化 | LISP、API、アドオン利用可能 | 外部APIやLISPなどのカスタマイズ不可 |
| 業種別ツール | なし(AutoCAD Plusで対応) | なし |
| 対応OS | Windows / Mac | Windows / Mac |
💡 ここが違う!AutoCADを選ぶメリット
3Dモデルの作成・編集ができる: LTは平面の2D図面しか描けませんでしたが、現在のAutoCADは3Dソリッドやメッシュオブジェクトを使った高度な3D設計・レンダリングが可能です。
作業を自動化できる: 独自のプログラム(LISPなど)やアドオンアプリを組み込んで、ルーティン作業を自動化し、作業効率を劇的にアップさせることができます。
3. 【2026年版】あなたに最適な「3つの移行ルート」
「LTがなくなって、結局どれを買えばいいの?」と迷う方へ、現在の最適な選び方を3つのルートでご提案します。
ルート①:作図効率と将来性を重視するなら「AutoCAD(標準)」
「2Dメインだけど、たまに3Dも触りたい」「作業の自動化(LISP)で効率化したい」という方は、現在の標準版AutoCADがベストです。
ルート②:特定の専門職種なら「AutoCAD Plus」
建築設計、機械設計、電気制御など、それぞれの業界に特化した専用コマンドやパーツライブラリをフル活用して爆速で図面を引きたい場合は、業種別ツールセットが付属する「AutoCAD Plus」一択となります。
ルート③:コストを限界まで抑えたいなら「互換CAD(IJCAD・ZWCADなど)」
「3Dは不要、これまでのAutoCAD LTと全く同じ操作感で、とにかく安く2D図面だけを引きたい」という企業に今猛烈に選ばれているのが互換CAD(いわゆる2Dの代替CAD)です。
IJCAD(アイジェイキャド): 国内で圧倒的なシェアを持ち、AutoCADと抜群のDWG互換性と操作性を誇ります。
ZWCAD(ゼットダブリューキャド): 動作が非常に軽く、数少ない「買い切り型(永久ライセンス)」を提供しているため、長期的なランニングコストを大幅に削減できます。
まとめ:現在のスタンダードは「AutoCAD」か「互換CAD」
AutoCAD LTの新規販売終了に伴い、現在のCAD選びは「3Dや自動化もできる本家AutoCAD」にステップアップするか、料金を抑えるために「高性能な互換CAD」に切り替えるかの2択となっています。
自社の業務で「3Dが必要か」「予算はどの程度か」を一度整理し、無料体験版などを活用しながら最適な設計環境を整えていきましょう!